蛇口の水漏れを自分で修理するには、まずは蛇口の構造を知る事が大切になります。

家の水まわりで、蛇口がある場所は、「台所」「洗面所」「お風呂」「洗濯場」「屋外蛇口」の5箇所で使われている事が、一般的です。

そんな蛇口の中で、いちばん最初に、水漏れや不具合が発生する場所である「台所」の蛇口について、水漏れ症状、種類別に解説します。

数多くある蛇口の種類も、見た目が違うだけで、基本構造を理解してしまえば、自分で修理ができるケースもあります。

業者を呼ぶ手間や、出費を抑える事ができますので、ぜひ参考にして下さい。

蛇口のタイプを選ぶ

世の中には何種類もの蛇口があり、どの蛇口か悩むケースもあるかとは思いますが、わかりやすく2種類に分けました。

タイプを分けるためのポイントは、水やお湯をだすために操作する部分が、「レバー」「ハンドル」かの違いになります。

【レバータイプ】

シングルレバー混合水栓(シングルレバーこんごうすいせん)と呼ばれています。

【特徴】

温度管理や湯水の量を、レバーで簡単に調整できます。近年は、使い勝手がいい事から、このタイプの蛇口が、広く使われています。

【ハンドルタイプ】

2ハンドル混合水栓(ツーハンドルこんごうすいせん)と呼ばれています。

【特徴】

水やお湯を出すために、「クルクル」とハンドル部分を回し、使用する蛇口になります。

平成以前に建てられたお宅で使用されている事が多く、「実家の洗面所の蛇口は、このタイプ。」と言われる方が多い印象です。

こんな場合も一緒でOK!

蛇口が壁に付いている「壁つき蛇口」や、シンクや流し台の上に乗っている「台つき蛇口」と呼ばれている蛇口もあり、悩むかもしれませんが、ポイントとしては、操作する部分が「レバー」「ハンドル」かの違いで分けて下さい

「ウチは、蛇口が壁に付いているんだぁ~。」「シンクに乗っかているんだぁ~。」ぐらい簡単に考えて頂ければ大丈夫です。

どこに蛇口が設置されていても、お湯や水を「出す」「止める」ために、必要な動きをする蛇口内の構造部分は、壁つきでも、台つきでも差がありません。

蛇口タイプ別、構造説明

シングルレバー混合水栓の構造図

ご自身で修理するにも、業者に依頼されるにしても、構造を把握することによって「適正な作業」かの判断ができ、余分な出費を防ぐ事ができます。

シングルレバー分解図

【基本】

シンクの上にある蛇口の場合、蛇口下から「水」「お湯」が、それぞれのホースを通ってきます。

壁に付いている蛇口の場合は、壁の中に「水」「お湯」それぞれの給水管(水が通る水道管)があるだけです。

水路としては、給水管→止水栓→蛇口ホース→蛇口内部品「カートリッジ」→吐水口になります。

【水をだす】

ハンドルレバーを上げると、カートリッジ内で水の通り道ができ、水がでます。水とお湯の量もカートリッジ内で調整する仕組み。

【水を止める】

ハンドルレバーを下げると、カートリッジ内で水の通り道をふさぎ、水が止まります。

【湯水の調整】

レバーハンドルを左右に動かすだけで、お好みの温度にできる。

【豆知識】

水を止める時、蛇口のレバーを上げる?それとも下げる?

2ハンドル混合水栓の構造図

ご自身で修理するにも、業者に依頼されるにしても、構造を把握することによって「適正な作業」かの判断ができ、余分な出費を防ぐ事ができます。

2ハンドル分解図

【基本】

クルクル回す「ハンドル」「スピンドル」が、ネジで固定されており、ハンドルを回すと、スピンドルも連動してまわります。

【水がでる】

ハンドルをまわすと、スピンドルが上方向に動き、コマパッキンが、水の勢いで押し出され、水の通り道ができる。

【水が止まる】

ハンドルをまわすと、スピンドル、コマパッキンともに、下方向に動きます。すると、スピンドル下にある「コマパッキン」が、水の通り道をふさぐ「ふたの役目」をします。

【湯水の調整】

水、お湯、それぞれのハンドルをまわし、それぞれの水量を調整し、お好みの温度にする。

【蛇口うんちく】

水側、お湯での、蛇口内構造に違いはなく、メーカーや蛇口の見た目でも、ハンドル式であれば構造は同じになります。

水漏れ箇所と修理方法

シングルレバー水漏れ箇所

水漏れ症状ごとの修理方法と要注意ポイント

  1. 吐水口から「ポタポタ」。
  2. 蛇口の足回りに常に水がたまっている。
  3. 各接続部分から水もれ。
  4. 蛇口と壁の接続部分からの水もれ。

1.吐水口から「ポタポタ」。

原因としては、消耗部品である「カートリッジの経年劣化」によって発生します。よって「カートリッジの交換」が必要です。

【カートリッジ交換方法と要注意ポイント】

・カートリッジ交換の事前準備

①工具を準備する。

「プラス、マイナスドライバー」「精密ドライバー」「小さめ六角レンチ」「幅広のモンキーレンチ」「カートリッジ取り外し工具」

②蛇口を選定する。

蛇口の型式によって対応カートリッジが違います。蛇口をぐるりと見て下さい。(メーカー、型番要確認)

※型番が消えている事があります。その際は、メーカーに、蛇口写真を送付すると、選定してくれます。

(注)必ず適合カートリッジをご準備下さい。

③作業時間。

蛇口の状態によって、作業時間に大きな幅がでます!「やっぱ無理!」となる事も普通にありますので、朝一からの作業を、おススメします。(夕方以降になると、対応業者が少なくなりますのでご注意を。)

1.水道メーターで水を止める。

(注)水道メーターが回らない場合があります。無理に力を加えないでください。

2.シンク下の止水栓でも、「水、お湯」を止める。

(注)止水栓が固着して、回らない場合があります。無理に力を加えないで、必ず、止水栓本体を固定して回して下さい。

3.操作レバーを外す。

レバー部分は、「プラスネジ」「六角ネジ」「はめ込み式」の3種類です。(メーカー、型式によって違いがあります。)

4.カートリッジ抑え(固定ナット)を、時計周りの反対側に回す。

(注)水の固着によって、回らない場合が多くあります。必ず、蛇口本体を固定して作業して下さい。

(注)この作業でつまずく場合が多いです。くれぐれも慎重にお願いします。

5.カートリッジ交換。

(注)位置合わせに注意して下さい。位置がずれると水漏れします。

6.逆手順で戻す。

7.水道メータを、ゆっくり、少しだけ開ける。メーターが止まれば、メーターを全開に開ける。(目安として、約10~15秒程度でメーターが止まります。)

(注)水道メーターは、全開に開けた後、全開の位置から気持ち程度、締めて下さい。(全開のままにしておくと今後、バルブが閉まらなくなる可能性があります。)

8.シンク下の止水栓を、ゆっくり開ける

(注)この時にカートリッジが、定位置でないと水漏れします。

(注)止水栓を開けた際、止水栓より水漏れする可能性が高いです。止水栓のこの部分を、「増し締め」して下さい。

9.蛇口のレバーで、「水」「お湯」を出す。

(注)給水管内の空気が出ますので、ゆっくりとお願いします。

10.経過観察。

(注)4.カートリッジ抑え(固定ナット)を、時計周りの反対側に回す。」作業において、蛇口本体が動いてしまった場合、接続部分からの、水漏れが発生する可能性が高くなります。特に、シンク下の「蛇口に水を送っている、給水管やホースと、止水栓との接続部分。」を、重点的にチェックして下さい。

2.蛇口の足まわりに水が貯まっている。

基本的には、X(エックス)パッキンの劣化が原因で、蛇口外部に水が漏れています。

「エックスパッキン」とは、蛇口内部で、貯まってしまう水を、外部へ流れ出る事を防ぐ役目をしています。

水やお湯の流れを、単純化すると、止水栓⇒カートリッジ⇒吐水口です。

蛇口は、数個のパーツで作られているのですが、各パーツの接続部分には、水漏れを防ぐために、必ず、それぞれの大きさのパッキンが使われており、当たり前の事ですが、水は高い所から、低い所に流れます。

蛇口内部に水が発生する原因としては、カートリッジ上部には、水をだしたり、止めるために、ある程度の可動部分があり、可動部分からは、少量の水がでています。

正常なエックスパッキンの場合、発生した少量の水を、蛇口内にとどめておく事ができる訳です。

【Xパッキン交換方法と要注意ポイント

・エックスパッキン交換の事前準備

①工具準備。

「プラス、マイナスドライバー」「精密ドライバー」「小さめ六角レンチ」「幅広のモンキーレンチ」「カートリッジ取り外し工具」

②蛇口選定。

蛇口の型式によって対応パッキンが違います。蛇口をぐるりと見て下さい。(メーカー、型番要確認)

※型番が消えている事があります。その際は、メーカーに、蛇口写真送付後、選定してくれます。

(注)必ず適合パッキンをご準備下さい。

③作業時間。

蛇口の状態によって、作業時間に大きな幅がでます!「やっぱ無理!」となる事も普通にありますので、朝一からの作業を、おススメします。(夕方以降になると、対応業者が少なくなりますのでご注意を。)

1.水道メーターで水を止める。

(注)水道メーターが回らない場合があります。無理に力を加えないでください。

2.シンク下の止水栓で「水、お湯」ともに止める。

(注)止水栓が固着して、回らない場合があります。無理に力を加えないで、必ず止水栓本体を固定して、回して下さい。

3.操作レバーを外す。

レバー部分は、「プラスネジ」「六角ネジ」「はめ込み式」の3種類です。(メーカー、型式によって違いがあります。)

4.カートリッジ抑え(固定ナット)を、時計周りの反対に回す。

(注)水の固着によって、回らない場合が多くあります。必ず、蛇口本体を固定して作業して下さい。

(注)この作業でつまずく場合が多いです。くれぐれも慎重にお願いします。

5.カートリッジを外す。

6.スパウトを引き抜く。

(注)固着して抜けずらい事があります。左右上下に少しずつ動かしながら、外して下さい。

7.パッキン交換。

8.逆手順にて戻す。

9.水道メータを、ゆっくり、少しだけ開ける。メーターが止まれば、メーターを全開に開ける。(目安として、約10~15秒程度でメーターが止まります。)

(注)水道メーターは、全開に開けた後、全開の位置から、気持ち程度、締めて下さい。(全開のままにしておくと今後、バルブが閉まらなくなる可能性があります。)

10.シンク下の止水栓を、ゆっくり開ける

(注)この時にカートリッジが、定位置でないと水漏れします。

(注)止水栓を開けた際、止水栓より水漏れする可能性が高いです。止水栓のこの部分を、「まし締め」して下さい。

11.蛇口のレバーで、「水」「お湯」を出す。

(注)給水管内の空気が出ますので、ゆっくりとお願いします。

12.経過観察。

(注)4.カートリッジ抑え(固定ナット)を、時計周りの反対側に回す。」
作業において、蛇口本体が動いてしまった場合、接続部分からの、水漏れが発生する可能性が高くなります。特に、シンク下の「蛇口に水を送っている、給水管やホースと、止水栓との接続部分。」を、重点的にチェックして下さい。

(注)カートリッジを外すことにより、カートリッジ接続部分のパッキンの形が合わず、水漏れが発生する事があります。パッキン交換と同時に、カートリッジ交換をお勧めします。

3.各接続部分から水漏れ。

それぞれの水もれ箇所も、基本的に水もれ量は少なく、「あれ…もしかして水漏れ?」ぐらいの事が多いと思います。

普段、あまり気を付けて見る事のないシンク下などは、発見が遅れた為に、大量の水が漏れていると勘違いして、慌てる場合もあるかもしれませんが、余程の事がない限り、いきなり大量の水が漏れるケースは少ないです。

【接続部分の修理方法と要注意ポイント】

原因としては、接続部分のナットの緩みか、パッキンの劣化になります。

・事前準備

①工具準備。「モンキーレンチ」

1.ナットの緩みを、モンキーレンチなどで確認する。

2.締め直す。

(注)ナット周辺が動きます。関連部分を、手で抑えながら行って下さい。

(注)締め直す時には、力の限り締めるのではなくある程度の力で回し、止まった所で「ギュッ、ギュッ」と、2回ほど瞬発的に、力を加える程度で大丈夫です。(強い力を加え過ぎると、パッキンが切れ、水漏れがひどくなります。)

3.経過観察。

4.まだ水漏れするようであれば、パッキン交換が必要です。

基本的には、増し締め(ナットの締め直し)で直ることが多いです。パッキン交換の場合、それぞれの箇所でパッキンの大きさなど違いがあり、蛇口メーカーにて、確認が必要になります。

(注)増し締めすることにより、動いてしまう対象が必ずあります。(蛇口本体や止水栓など)確認をしながら、必ず動かないよう作業して下さい。

4.蛇口と壁の接続部分からの水漏れ

壁つき蛇口が対象になる水漏れになります。

この部分から水漏れは、注意して下さい。原因となる要因が2つほど考えられます。

【修理方法と要注意ポイント】

通常、取り付け時に、蛇口側の部品に「シールテープ」を巻きつけて、隙間ができないように施工します。

長年使用した事で、「シールテープ」が、何らかの原因で、水漏れを引き起こした場合「シールテープの巻き直し」で、改善する事もあるのですが、「壁側の水道管、接続部分の割れ」が原因で水漏れする事があります。

築年数が30年以上経過した家(接続部分の経年劣化)、接続部分に水が直接かかっていた場合(浴室のケースが多い)などで発生する可能性があります。

また、水漏れ原因が「シールテープ」だったとしても、シールテープ交換作業において、壁内部の接続部分が経年劣化により、もろくなっている事も考えられ、交換作業時に、接続部分が完全に割れてしまう事があります。

目視では判断がつかない為、ご自身で修理する事より、業者に連絡する事をおススメします。

2ハンドルー水もれ箇所

水漏れ症状ごとの修理方法と要注意ポイント

  1. 吐水口から「ポタポタ」。
  2. 蛇口の足回りに常に水が貯まっている。
  3. 各接続部分から水もれ。
  4. 蛇口と壁の接続部分からの水もれ。
  5. ハンドル空回り。水が止まらない。「キィーキィー」音。

1.吐水口から「ポタポタ」。

原因は、コマパッキンになります。

ハンドルタイプの場合、吐水口から「ポタポタ」と落ちる水もれの場合、発見しても力強くハンドルを締める事で、まあまあ、水は止まりますよね。そんな事を何年も繰り返して、最終的には、ありったけの力で締め直しても止まらなくなってしまいます。

【修理方法と要注意ポイント】

・事前準備

①工具準備。

「プラス、マイナスドライバー」「プライヤー」「モンキーレンチ」

②コマパッキンの用意。

1.水道メーターで水を止める。

(注)水道メーターが回らない場合があります。無理に力を加えないでください。

2.シンク下の止水栓で「水、お湯」ともに止める。

(注)止水栓が固着して、回らない場合があります。無理に力を加えないで、必ず、止水栓本体を固定して、回して下さい。

3.パッキン抑えを、時計周りの反対側に回す。

4.水を出すように、ハンドルを回す。

5.コマパッキン交換。

(注)スピンドルに、コマパッキンが固着して、くっついている場合があります。

6.逆手順にて戻す。

7.水道メータを、ゆっくり、少しだけ開ける。メーターが止まれば、メーターを全開に開ける。(目安として、約10~15秒程度でメーターが止まります。)

(注)水道メーターは、全開に開けた後、全開の位置から、気持ち程度、締めて下さい。(全開のままにしておくと今後、バルブが閉まらなくなる可能性があります。)

9.止水栓を、ゆっくり開ける

(注)この時コマパッキンの位置がずれていると水漏れします。

(注)止水栓を開けた際、止水栓より水漏れする可能性が高いです。止水栓のこの部分を、「まし締め」して下さい。

10.蛇口のハンドルで、「水」「お湯」を出す。

11.経過観察。

2.蛇口の足回りに常に水が貯まっている

ハンドルの下にある「三角パッキン」が原因になります。

この症状は、「ポタポタ」する水漏れの次に、よくある水漏れになりますが、比較的、水漏れが目立たない為、長い期間、放置されている事が多いです。

この水漏れが、吐水口からの「ポタポタ」水漏れより先に発生した場合、同時にコマパッキンも交換して下さい。

吐水口からの水漏れ割合のほうが、圧倒的に多いので、症状発生時には、コマパッキンも劣化しています。

【修理方法と要注意ポイント】

・事前準備

①工具準備。

「プラス、マイナスドライバー」「プライヤー」「モンキーレンチ」

②三角パッキン、コマパッキンを用意。

1.水道メーターで水を止める

(注)水道メーターが回らない場合があります。無理に力を加えないでください。

2.シンク下の止水栓で「水、お湯」ともに止める。

(注)止水栓が固着して、回らない場合があります。無理に力を加えないで、必ず、止水栓本体を固定して、回して下さい。

3.ハンドルを外す。

イラスト

4.部品引き抜き。

5.三角パッキン交換。

6.逆手順にて戻す。

7.水道メータを、ゆっくり、少しだけ開ける。メーターが止まれば、メーターを全開に開ける。(目安として、約10~15秒程度でメーターが止まります。)

(注)水道メーターは、全開に開けた後、全開の位置から、気持ち程度、締めて下さい。(全開のままにしておくと今後、バルブが閉まらなくなる可能性があります。)

8.止水栓を、ゆっくり開ける

(注)この時コマパッキンの位置がずれていると水漏れします。

(注)止水栓を開けた際、止水栓より水漏れする可能性が高いです。止水栓のこの部分を、「増し締め」して下さい。

9.蛇口のハンドルで、「水」「お湯」を出す。

10.経過観察。

3.各接続部分から水漏れ。

どの水もれ箇所も、基本的に水もれ量は少なく、「あれ…もしかして水漏れ?」ぐらいの事が多いと思います。

普段、あまり気を付けて見る事のないシンク下などは、発見が遅れた為に、大量の水が漏れていると勘違いして、慌てる場合もあるかもしれませんが、余程の事がない限り、いきなり大量の水が漏れるケースは少ないです。

【修理方法と要注意ポイント】

原因としては、接続部分のナットの緩みか、パッキンの劣化になります。

・事前準備

①工具準備。「モンキーレンチ」

1.ナットの緩みを、モンキーレンチなどで確認する。

2.締め直す。

(注)ナット周辺が動きます。関連部分を、手で抑えながら行って下さい。

(注)締め直す時は、力の限り締めるのではなく、ある程度の力で回し、止まった所で「ギュッ、ギュッ」と、2回ほど瞬発的に、力を加える程度で大丈夫です。(強い力を加え過ぎると、パッキンが切れ、水漏れがひどくなります。)

3.経過観察。

4.まだ水漏れするようであれば、パッキン交換が必要です。

基本的には、増し締め(ナットの締め直し)で直ることが多いです。パッキン交換の場合、それぞれの箇所でパッキンの大きさなどに違いがありますので、蛇口メーカーにて、確認が必要になります。

(注)増し締めすることにより、動いてしまう対象が必ずあります。(蛇口本体や止水栓など)確認をしながら、必ず動かないよう作業して下さい。

4.蛇口と壁の接続部分からの水漏れ。

壁付き蛇口が対象になる水漏れになります。

この部分から水漏れは、注意して下さい。原因となる要因が二つほど考えられます。

【修理方法と要注意ポイント】

通常、取り付け時に、蛇口側の部品に、「シールテープ」を巻きつけて、隙間ができないように施工します。

長年使用した事で、「シールテープ」が、何らかの原因で、水漏れを引き起こした場合、「シールテープの巻き直し」で、改善する事もあるのですが、「壁側の水道管、接続部分の割れ」が原因で水漏れする事があります。

築年数が30年以上経過した家(接続部分の経年劣化)や接続部分に水が直接かかっていた場合(浴室のケースが多い)などで発生する可能性があります。

また、水漏れ原因が「シールテープ」だったとしても、シールテープ交換作業において、壁内部の接続部分が経年劣化により、もろくなっている事も考えられ、交換作業時に、接続部分が完全に割れてしまう事があります。

目視では判断がつかない為、ご自身で修理する事より、業者に連絡する事をおススメします。

5.ハンドル空回り。水が止まらない。「キィーキィー」音。

原因は、「スピンドルの削れ」になります。

一日に何十回とまわす蛇口になりますので、当然、使用年数に比例して、スピンドルの凹凸と蛇口本体側の凹凸が、削れてしまう構造になっています。

ハンドルをまわした時「キィー、キィー」となる音の原因は、金属同士が当たっている音なんですね。

【修理方法と要注意ポイント】

修理方法は、コマパッキン交換の際、スピンドルを、外しますので、コマパッキン交換手順を参照下さい。

(注)スピンドル受け側である、蛇口本体「らせん状の金属部分」の削れが激しい場合、スピンドルを交換をしても、直らない事があります。

(注)同時に、コマパッキンの交換をおススメします。

重要部品の説明。

パッキンの特性

皆さん、蛇口が水漏れした時に、真っ先に思い浮かぶのが、「パッキン」だと思います。

そんな「パッキン」の特性を、少し説明したいと思います。

蛇口内部には、大小様々なパッキンが使われています。

そして、このパッキンの数だけ、蛇口を構成している部品と部品の接続部分になり、隙間を埋めて水漏れを防ぎます。

新しいパッキンを触ってみると、少し固いゴムのような感触です。

力を加えると、適度に形を変え、接続部分などの隙間を埋め、水漏れを防ぎます。

そして、ゴムの性質上、長年使用する事により、水道水に入っている薬品(衛生管理の為)で溶けてしまうことや、固くなったり、寒い時期には、縮んだりします。

水漏れを引き起こした際、原因のパッキン、一か所のみ、交換することが最も無駄がないのですが、修理をする際には、蛇口を分解する必要がでてきます。

パッキン交換をする注意点として、年数が経過した水栓金具に使われているパッキンは「固くなり、形が変わらなくなってしまう点」です。

分解作業中に、数個のパッキンがでてくると思いますが、そのパッキンが固くなっていた場合、元通り組み立てたとしても、パッキンの位置がずれたり、形状が合わなくなり、別箇所からの水漏れが、発生する可能性があります!

パッキン交換は、費用が抑えられる点としては良いのですが、交換箇所によっては、注意が必要になります。

カートリッジ(バルブ)とは

シングルレバー蛇口を構成している部品で、最も重要な役割の部品になります。

基本的な動きである、「水を出す。止める。温度調整。水量。」全てに関連している部品が、「カートリッジ」です。

そして「カートリッジ」は消耗部品になります。

・カートリッジの構造は。

上部に出ている鉄の部分が、「ビス」や「六角ビス」などで、操作レバーに固定されており、連動して動く仕組みになります。

操作レバーを左右に動かすと、カートリッジ内部の「小さな凹凸が表面上にある二枚のセラミック板のレバー側」が、操作レバーと連動して左右に動き、お湯や、水の通り道を、広げたりふさいだりして、温度の調整をすることができます。

操作レバーを上下に動かすことで、「セラミック板」がレバーと連動して上下に動き、吐水口から出てくる、湯水(混合水)の量を調整します。

レバーを左右に動かすだけで、湯、水と簡単に切り替えができますが、ある程度の年数が経過すると、固くなってきます。こんな症状も、カートリッジ内の細かい凹凸が削れ、大きな抵抗となって、レバーの動きを固くしてしまいます。

自力でカートリッジ交換ができる目安としては、蛇口使用年数が10年前後。水漏れ発見から、日数があまり経過していない場合を、目安にして下さい。

コマパッキンとは

下の黒い部分が、パッキンになります。そして、水やお湯の通り道をふさぎ、水を「出す。止める。」という蛇口の基本的な動きで、とても大切な役目をしています。

しかし、長年使用することで、パッキン部分が、固くなり削れ、隙間ができ、「ポタポタ」水漏れを引き起こします。。。

水、お湯のそれぞれの通り道に一つずつあるので、例えば、「水側はふつうに止まるけど、お湯が側がきつく回さないと止まらない。」など。各家庭での、湯、水の使い方によって、消耗具合に差がでてきます。

まとめ(作業するに当たって)

全ての工程で、注意する点。コツ。があります。「コツ」に関しては、やはり、伝える事ができません。

例えば、「止水栓を回すチカラ加減」や「カートリッジ抑えを外すコツ」「通水後のチェックポイント」など。

そして、蛇口の状態によって、作業難度にかなりの差がでます。

○使用年数10年前後。

○水漏れ発見から、日数があまり経過していない。

○比較的使用頻度が少ない(使用人数が少ない)。

などの条件であれば、比較的、スムーズに作業ができると思いますが、水道屋でも「この蛇口は触るのがこわい。」と思うケースもあります。

安価な蛇口の場合、カートリッジを交換しても直らない事や、別箇所の水漏れを、引き起こす事が十分にあります。

各メーカーも、蛇口の寿命は、「10年」とアナウンスしていることからも、作業した事で余分に費用がかかってしまう事や、何日間か、蛇口が使えないなんて場合も……。

勘がいい方であれば、ご自身で修理ができてしまう事もありますが、「同じ状況の現場がない。」と言われる、水道業界です。

くれぐれも、慎重にお願い致します!