普段何気なく使っている水道の蛇口ですが、あなたの家の蛇口は、レバーを上げると水が止まりますか?下げると止まりますか?

それとも、洗面所は下げるけど、キッチンは上げる?

知らなくても困る事はありませんし、知ったところで、「ふーん。」で終わってしまうお話ですので、サラっと読んでみて下さい。

 

上げ止めと下げ止め

蛇口の水を止める時、レバーを上げて止める蛇口と、下げて止める蛇口があります。

名称は、レバーを上げて止める蛇口は、「上げ止め吐水」、

下げて止める蛇口は、「下げ止め吐水」と呼びます。

 

はい。そのまんまですね。

週刊少年ジャンプ創刊の年

現在、おっさんである、私世代の方であれば、子供の頃、一度は読んだことがある「少年ジャンプ」。

とても、面白かったですねー。

私の地区では、毎週月曜日発売。月曜日が、とても楽しみでした。

しかし…。

月曜日が祭日の場合…。

最悪です。

発売日が一日延びてしまいます。

週に一回しか発売されないのに、プラス一日、お預けをされるわけです。

今は、中年おやじなので、一日が、あっという間に終わってしまいます。本当に、あっという間に…(-_-;)。

しかし、子供の時の一日は長いですよね。とても待ち遠しかった事を、今でも覚えています。

そんな心のバイブル、週刊少年ジャンプが創刊された年。

1968年(昭和43年)巷では、

水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」がヒット曲として流れ、

若い方でも聞いたことがある「三億円強奪事件」が発生した年になります。

 

その年に、日本を代表する水栓メーカー「TOTO」さんから、初の「シングルレバー水栓」が、洗面用として発売されました。

その後、正確な年は確認が取れなかったが、おそらく、1970年代初め、台所用が発売されされたと推測されます。

 

発売当初のシングルレバー水栓は、レバーを上げると水が止まる「上げ止め水栓」でした。

こんな感じです。

シングルレバー水栓は、便利&節水!

今では、新築や蛇口交換の際には、当たり前のように使われている「シングルレバー水栓」ですが、とても便利ですよね。

レバーの「上げ、下げ」で、水量の調整ができます。

レバーを左右に振るだけで、温度調整。

 

私が、鼻タレ小僧の時代には、水、お湯を出すために、クルクルハンドルを回して使うのが当たり前でした。

クルクル回すタイプ…ちょっとだけ時間と水道代が、かかってしまいますよね。

ヒット曲は、松田聖子さんの「青い珊瑚礁」

80年代はじめ、松田聖子さんの「青い珊瑚礁」がヒット曲として流れていた時代。

83年、夢の国「東京ディズニーランド」開園。翌年には、「グリコ森永事件」がありました。

 

そんな1980年代に、米国大手の水栓メーカーが、「上げ止め水栓」から「下げ止め水栓」に変更されています。

その影響から、国内でも「下げ止め水栓」を製造する水栓メーカーが現れます。

 

すると日本国内の家庭では、蛇口メーカーの種類によって、「上げ止め」「下げ止め」の2種類の止め方をする蛇口が、存在するよになってしまいました。

 

普段生活する中で、キッチンと洗面所で、メーカーが違った場合、寝ぼけた朝などには、慣れるまで少し大変そうです…。

昭和から平成へ

1898年、昭和から平成へ。

消費税がスタートしました。

90年代、水栓の規格を統一すべき。との事で、業界内で議論が、スタートします。しかし、足並みは揃いませんでした。

 

1995年、平成7年「地下鉄サリン事件」があった年、阪神淡路大震災が発生。

地震直後の様子を、テレビで見ましたが、同じ日本で起きた事とは、とても思えなかったことを覚えています。

 

この地震の際、マンションなどでは「上げ止め蛇口」に、棚の上からの落下物があたり、水が出っぱなしになり、貯水タンクが、空になるケースが発生。

その結果、災害時に必ず必要になる、大切な水が不足したり、蛇口から勢いよく出る水が、家財、床などへ飛び散り、2次被害の水害が発生しました。

 

翌年96年、蛇口がJIS規格の対象に。

97年、経産省、日本工業標準調査会で「2000年3月末で、上げ止め水栓の廃止」が決定されました。

決め手は「世界基準」

水栓蛇口はもともと、欧米から生まれた物になります。

その後、日本国内では、「欧米のスタイリッシュな生活」に憧れ、水栓が一般的に使用されるようになります。

その後、国内では、諸外国に追いつき追い越せとなり、海外を意識するわけです。

すると、全ての基準が、日本国内ではなく、海外に目を向けられるのは、必然ですよね。

 

一足先に欧米では、「下げ止め吐水」が一般的になっていた為、世界基準に合わせた結果、今に至るのだと思います。

 

当然「阪神淡路大震災」の2次被害についても、話されたと思いますが、最終決定の決め手ではなっかたようです。

 

ちなみに、私がお客さんに説明する時は、「阪神淡路大震災」の一択で、お話させていただいています。